カテゴリ:靴を語る( 55 )

なぜ革靴を履くのか?

荒井です。

この店(青山)で書くブログは最後になります。

最近よく考えるのが、今回のタイトルでして、
普段それを聞かれたら、”なんとなく好き”とか”大人なら当然でしょ”くらいな返事が多いかと思います。

私は靴を作る職業で、試作品も試す必要もあるので、ほぼ365日革靴を履いていますが、
別な職業だったら履く必要もないのかな?とか、ふと考えてしまいます。

″靴”という字は”革が化ける”と書くので、革で作られているのが当然ですが、布の靴・合成皮革の靴・ゴムの靴もあるのです。

なんで、革靴を履くのでしょうか?
思いついたことを五月雨に書いてみます。
・革は、自分の足に馴染むから(程よい可塑性が備わっているから)
・足が蒸れにくいから(革は吸放質性が他の材料より格段に良い)
以上の2つは私が思うところの”靴の材料は革が一番適している”と物理的に強く説明できる2大特性ですが、その他にも、

・革靴を履くと、大人な気分(日本では子供はあまり履かないと言う事もあり)
・見た目が気に入った靴が、たまたま革で出来ていた
・革=高級 というイメージ
・おしゃれは足元から、と言われたり、人の”足元を見る”などの言葉があるから。気にしたいから。
・欧米人みたいでカッコ良い(これは私的には、あまり好きではない考え方)
・ビジネスマンのステイタス(これもいまいち私は馴染めない考え方だが、無くはないかな)
・数千年もヨーロッパの人々が愛用し続けてる伝統的な履物だから良いに違いない(この考えのほうが好き)
・他の動物を捕獲して食したという、動物としての人間の野性的生命力感(食した副産物を大切に使用していることも含めて)
・革が経年変化して、味感(色の深み・ツヤ)が増していくのが楽しい。自分と同じような生命感を感じる。
・靴磨きをすると気持ちが良いから、そして、履くと気持ちが良いから。
・靴を履き古す・育てるなど。相棒のような感覚に思えるから
・自分が体験した苦労が靴に反映していくような感覚が好き(付いたキズや汚れ、足型になっていくフォルムなどで)
・そして修理して長い年月使用できる。(使い捨てをして心を傷める事が比較的少ない)
・燃えにくい(熱伝導率が低い)昔の火消し・消防士用 (火の中にも立ち向かえる!→そんな状況はほぼ無いが。。)
・革底の靴を履いていると地面に通電するので、体に静電気が溜まらない
・日本は湿気が多いから足を覆わない草履や下駄が良かったのだろけど、現代の生活環境も含めて、せめて湿気を吸う履物を選びたいから

他にもいろいろあるでしょう。機会があれば色々な人に聞いてみたい。
「そんなの知らないよ。なんとなくでしょ」とか言われそうですが。

ただ、それを考えてくと、どんな靴が履きたいか・どんな生活をしたいか・人からどう見られたいか がハッキリと見えて来るのではないかと思いました。
これは服飾全般に言えることですが、いわばその人の哲学が表面に表れるので、そこがファッションの面白いところですよね。

でも、いろいろ考えていくと、つじつまが合わない事が出てきたりして訳が分からなくなったりします。
難しいですね。

本日にて、この店FANS.青山での営業は終わりです。
来年からは、
FANS.浅草本店 台東区雷門2-13-4岡本ビル1F (1月下旬~2月OPEN予定)←決定しましたら発信いたします。
FANS.青山シューケアコーナー 渋谷区渋谷1-7-4 カルツェリアホソノ内コーナー(3月10日OPEN)
として再開いたします。

より一層皆様のお役にたてます様、さらに努力をしていきますので、
ご愛顧・ご鞭撻よろしくお願いいたします。

尚、明日~の休業中のお問い合わせやサービスなどは、
株式会社アールアンドデー 台東区雷門2-13-4 03-3847-2255
荒井弘史靴研究所 台東区花川戸2-4-11 03-3841-8570
にて御対応いたしますのでよろしくお願いします。

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by shoecarefans | 2017-12-17 14:43 | 靴を語る

靴が教えてくれる

荒井です。

毎日靴を履きますが、同じ靴を履いても、その日によって時間によってその靴の感じ方が違いますよね。

先日ある常連さんが、“靴が自分の健康状態や気分を教えてくれますよね。”とお話しされていました。

たしかに。

とても快適に感じたり、なんかしっくり来なかったり。
もちろん靴も、日々の状況やメンテにより変化していますが、自分も、気分や体調など日々一刻変化しているでしょう。


よく、自動車やバイク・自転車など“乗り物”は、擬人化されることがある。
“こいつ”や“お前”なんて呼んだり、名前なんか付けたりして、
なんか一緒に行動する“相棒”のように感じるのでしょう。

“靴”は、“歩くための乗り物”みたいなものと思うので、とても身近な相棒になるのかもしれません。

そんな感じのことを表した作品なのか、
有名なゴッホの靴の絵も、片足はフィンセント本人の靴で、もう片足は弟のテオの靴 なんだ。という人もいるそうです。

台風の中、過酷に扱われている今日の相棒は、どんな気持ちなのだろうか。

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by shoecarefans | 2017-10-22 19:48 | 靴を語る

女性の革靴も

皆様おはこんばんちわ

お久しぶりでございます。
ふわふわHです。

本日のFANS.
照明の調子が悪くやや暗いですが
営業しておりますのでご安心くださいm(_ _)m

荒井シューズの強みは色々ありますが
ここ最近のトレンド「革靴を履く」と言う事が
若者の間で嬉しい事に定着しつつあります。

男性のみならず女性も。
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しかし、どのメーカーも革靴サイズに規格が無い事が多かったり
数が少なくて選べないなんてもとも多々あります。

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当社の女性スタッフも悩んでいるようでオークションでよく靴を探しているとかいないとか。

女性のサイズがありますので男性と同じく沢山の靴の中から
デザインを選び
革を選んで
オーダーする事が可能です。

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シンプルなデザインの革靴を色を変えてなんて事も可能です。


革靴履いてみたいけど分からない!
なんて方はご相談ください!

荒井弘史がご来店を心よりお待ちしております☆







※当店では革靴のケア・クリーニングのみを承っております。
靴修理をご希望のお客様には併設のカルツェリアホソノをご案内いたします。


シューケア・レザーケア用品のお買い物ができます。





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by shoecarefans | 2017-08-12 12:13 | 靴を語る

デザイン

荒井です。

真夏の気候が続きますね。
最近はスニーカーやサンダルを履いている方も多いですが、夏でも革靴で硬派に、そして快適な靴も創っていきたいと思います。

さて、タイトルの″デザイン”ですが、インテリアデザインの専門誌を読んでいて、その内容の中に″面白い考え方だな~”と思った内容がありまして、

西洋建築の考え方で考えると、日本の家は”家具”なのではないか?という内容です。
つまり、椅子やテーブル・ベッドに代わるものが、すべて″床”の上に″道具”を置く事で生活が形成されているということ。
座布団・御膳・布団などは″家具”では無く”道具”で、使い終わったら必ずしまうものですので、こういう考え方をしてみたのでしょう。

そういう風に考えた事がなかったので、とても心に残りました。

そこで、じゃあ靴は?といったときに、
西洋人の”SHOES”への考え方と日本人の”靴”への考え方は違うのではないか?
靴は日本人的に、”使ったらしまう物”に感覚が近いかな?なんて思ったり。
まあどちらも”道具”と考えているのは同じでしょうが。

そんな感覚も持ちながら靴のデザインが出来たら良いな、と思いました。

それでは残り少ない夏を満喫しよう。
ヒグラシが鳴いて、赤とんぼが飛んだら、
かっこいいブーツを履ける季節です。
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by shoecarefans | 2017-08-06 13:48 | 靴を語る

荒井です。
先先週は4周年イベントを無事終えまして、スニーカーも含めて色々な靴を磨かせてもらいました。※布の靴は磨きとは言わないですが、クリーニングかな。
最近は革以外の履物も多くなってきましたが、

あらためて“靴”とは、
と考えました。
革という字が入っているので、“革製の履物”ということになるんでしょう。

4周年イベントでは、野生のイノシシの革もお披露目しましたが、
最近私も、“革は動物で、生命であったもの” という感覚が少し鈍ってしまっているのではないか?と自覚しました。
それは、あらためて “強く再認識して仕事に取り組みたい” と思い直す機会になりました。

コンビニのおにぎりも、どこかの苗代で苗に成り、そして田んぼに植えられてようやく育って秋に収穫された米からできている。これも似たようなことなのですが、

自分は自然の中に生きているのだという実感。
あたりまえの事だけど、どのくらい感じているかというのが問題で。

しかも靴は、素材が生命であるととともに、履いている人の生命への影響も計り知れないほどのものがある。歩くことは人間にとってとても重要な行動だし、足は第二の心臓とも言われる。医学的なことと繋げるのは気が進まないが、とにかく最も生命を感じる生活用具だと思うのです。

この“靴”という、とっても身近でとっても神秘的な物を、どう感じて、どう創ろうか、どう使おうか。

生きていることを十分に感じよう。


ご連絡です。
来週は、海外出張でお店に立てません。
24土曜日ふわふわH
26日曜日ノッポ
が入店いたしますので、よろしくおねがいたします。
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by shoecarefans | 2017-06-17 19:50 | 靴を語る

ローファー

荒井です。

ローファーを並べてみました。
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手前が、サイズ2H 奥がサイズ9。
でもこれでは小さいのが大きく見えるので、逆から撮ります。

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ローファーは、調節機能がないので、ちょうど良いフィッティングになるには本当むずかしい。
なので、オーダー靴としては非常に扱いにくいデザインなのです。
でも合えば、お客さまは非常に喜んでくれます。

手に入りにくいものを手に入れたら嬉しい。
世の中そうゆうものですね。
がんばろう。
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by shoecarefans | 2017-04-15 20:16 | 靴を語る

荒井です。

やっぱり革はかっこいいな~

新入荷していた革 "イタリアTEMPESTI社のRODI"でサンプル靴を作成しました。
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フルタンニンレザー(渋革)なので、焼けて色が変化してきたら、なおさらに魅力は益すでしょう。

いろいろな革に魅せられて、その度に、この革だったらこんなデザインが生きるかな。 というように、とても楽しい靴の製作が待っているのです。

AR702セミスクエアに、このバックルのモンクストラップ。
この組み合わせも、皆様に愛されてとても幸せですね。

さて、今月は28日までしかありません。

3月の荒井の入店予定日をご連絡いたします。
4土・5日・12日・18土・19日・26日
になります。

オーダー靴のご希望のお客さまは、お時間ご予約いただきますと、他のお客さまと重複せずにご対応させて頂けます。FANS営業日にお電話か、平日は荒井弘史靴研究所(03‐3841-8570)へお電話くださいませ。実際のオーダーではなく、採寸やフィッティングでも構いませんので、お気軽にお電話くださいませ。

もちろん、シューケア用品の販売・磨きやクリーニング・調整・修理など、いつでもご対応させていただきますので、来月も元気にお待ちしております。
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by shoecarefans | 2017-02-26 20:30 | 靴を語る

荒井です。

やっぱり革はかっこいいな~

新入荷していた革 "イタリアTEMPESTI社のRODI"でサンプル靴を作成しました。
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フルタンニンレザー(渋革)なので、焼けて色が変化してきたら、なおさらに魅力は益すでしょう。

いろいろな革に魅せられて、その度に、この革だったらこんなデザインが生きるかな。 というように、とても楽しい靴の製作が待っているのです。

AR702セミスクエアに、このバックルのモンクストラップ。
この組み合わせも、皆様に愛されてとても幸せですね。

さて、今月は28日までしかありません。

3月の荒井の入店予定日をご連絡いたします。
4土・5日・12日・18土・19日・26日
になります。

オーダー靴のご希望のお客さまは、お時間ご予約いただきますと、他のお客さまと重複せずにご対応させて頂けます。FANS営業日にお電話か、平日は荒井弘史靴研究所(03‐3841-8570)へお電話くださいませ。実際のオーダーではなく、採寸やフィッティングでも構いませんので、お気軽にお電話くださいませ。

もちろん、シューケア用品の販売・磨きやクリーニング・調整・修理など、いつでもご対応させていただきますので、来月も元気にお待ちしております。
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by shoecarefans | 2017-02-26 20:30 | 靴を語る

好きになったきっかけ

おはこんばんちわ
年始初ふわふわHです。

そして、
明日も荒井氏海外出張の為、わたしが入店致しますm(_ _)m

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「今日の私靴」

荒井氏の前回のブログには色々と考えさせられましたね。
革靴の良さ。
http://fans.exblog.jp/27448195/
好きで履いていたものの改めて考えみると自分にとって何が一番に来るのでしょうか。


わたしが初めて履いた革靴は「REDWING 875」
最初は痛くて痛くて…
サイズも大きすぎて全く合わない…

革靴なんて何がいいんだ?と中学生の時思ってあまり履きませんでした。

登板回数は少ないながらもある日突然「履きやすくなってる…」

不思議ですね。
サイズも合ってないのに履きやすくなるって。

どんだけ履きにくかったのか…

なんかその感動が忘れられず革靴が好きになったような気がします。

昨日に対して革靴が好きになったのはその後しばらく時間が経ってから。

好きになるきっかけは十人十色。

革靴を好きになったきっかけを思い出してみるのも面白いかもしれません。









※当店では革靴のケア・クリーニングのみを承っております。
靴修理をご希望のお客様には併設のカルツェリアホソノをご案内いたします。


シューケア・レザーケア用品のお買い物ができます。






店舗情報
住 所 : 東京都港区南青山5-1-2 青山エリービル2F
 カルツェリアホソノ ANNEX ROOM
TEL : 03-6450-5126


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by shoecarefans | 2017-01-21 14:12 | 靴を語る

戦士の休息

「コンセプトはね、戦士の休息なんだ」
いつものゆるい調子で語り始めたのは荒井靴研究所の荒井弘史氏。
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以前もお話したことがあるかもしれませんが
FANS.のコンセプトは「戦士の休息」。
低めの雰囲気ある長椅子の上の様々なサンプル靴。
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回りを見わたすと「靴・靴・靴」

最初は「戦士の休息?」って感じでしたが今は結構しっくりきてます。
全て低めに設定、ある事によって狭い店内ながらも高さを感じる事が出来ます。


しかし、
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荒井氏が入店するようになってからFANS.の店内が職人らしさを増し加えてきています。

ゆるりとした雰囲気の荒井氏ですが、流石、職人兼デザイナー。
頭の中は常に企画でいっぱいです。
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ご来店心よりお待ちしております。





※当店では革靴のケア・クリーニングのみを承っております。
靴修理をご希望のお客様には併設のカルツェリアホソノをご案内いたします。


シューケア・レザーケア用品のお買い物ができます。






店舗情報
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 カルツェリアホソノ ANNEX ROOM
TEL : 03-6450-5126


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by shoecarefans | 2016-11-26 12:45 | 靴を語る