タグ:荒井弘史 靴 ( 130 ) タグの人気記事

なぜ革靴を履くのか?

荒井です。

この店(青山)で書くブログは最後になります。

最近よく考えるのが、今回のタイトルでして、
普段それを聞かれたら、”なんとなく好き”とか”大人なら当然でしょ”くらいな返事が多いかと思います。

私は靴を作る職業で、試作品も試す必要もあるので、ほぼ365日革靴を履いていますが、
別な職業だったら履く必要もないのかな?とか、ふと考えてしまいます。

″靴”という字は”革が化ける”と書くので、革で作られているのが当然ですが、布の靴・合成皮革の靴・ゴムの靴もあるのです。

なんで、革靴を履くのでしょうか?
思いついたことを五月雨に書いてみます。
・革は、自分の足に馴染むから(程よい可塑性が備わっているから)
・足が蒸れにくいから(革は吸放質性が他の材料より格段に良い)
以上の2つは私が思うところの”靴の材料は革が一番適している”と物理的に強く説明できる2大特性ですが、その他にも、

・革靴を履くと、大人な気分(日本では子供はあまり履かないと言う事もあり)
・見た目が気に入った靴が、たまたま革で出来ていた
・革=高級 というイメージ
・おしゃれは足元から、と言われたり、人の”足元を見る”などの言葉があるから。気にしたいから。
・欧米人みたいでカッコ良い(これは私的には、あまり好きではない考え方)
・ビジネスマンのステイタス(これもいまいち私は馴染めない考え方だが、無くはないかな)
・数千年もヨーロッパの人々が愛用し続けてる伝統的な履物だから良いに違いない(この考えのほうが好き)
・他の動物を捕獲して食したという、動物としての人間の野性的生命力感(食した副産物を大切に使用していることも含めて)
・革が経年変化して、味感(色の深み・ツヤ)が増していくのが楽しい。自分と同じような生命感を感じる。
・靴磨きをすると気持ちが良いから、そして、履くと気持ちが良いから。
・靴を履き古す・育てるなど。相棒のような感覚に思えるから
・自分が体験した苦労が靴に反映していくような感覚が好き(付いたキズや汚れ、足型になっていくフォルムなどで)
・そして修理して長い年月使用できる。(使い捨てをして心を傷める事が比較的少ない)
・燃えにくい(熱伝導率が低い)昔の火消し・消防士用 (火の中にも立ち向かえる!→そんな状況はほぼ無いが。。)
・革底の靴を履いていると地面に通電するので、体に静電気が溜まらない
・日本は湿気が多いから足を覆わない草履や下駄が良かったのだろけど、現代の生活環境も含めて、せめて湿気を吸う履物を選びたいから

他にもいろいろあるでしょう。機会があれば色々な人に聞いてみたい。
「そんなの知らないよ。なんとなくでしょ」とか言われそうですが。

ただ、それを考えてくと、どんな靴が履きたいか・どんな生活をしたいか・人からどう見られたいか がハッキリと見えて来るのではないかと思いました。
これは服飾全般に言えることですが、いわばその人の哲学が表面に表れるので、そこがファッションの面白いところですよね。

でも、いろいろ考えていくと、つじつまが合わない事が出てきたりして訳が分からなくなったりします。
難しいですね。

本日にて、この店FANS.青山での営業は終わりです。4年半営業出来た事を本当に幸せに思います。
来年からは、
FANS.浅草本店 台東区雷門2-13-4岡本ビル1F (1月下旬~2月OPEN予定)←決定しましたら発信いたします。
FANS.青山シューケアコーナー 渋谷区渋谷1-7-4 カルツェリアホソノ内コーナー(3月10日OPEN)
として再開いたします。

より一層皆様のお役にたてます様、さらに努力をしていきますので、
ご愛顧・ご鞭撻よろしくお願いいたします。

尚、明日~の休業中のお問い合わせやサービスなどは、
株式会社アールアンドデー 台東区雷門2-13-4 03-3847-2255
荒井弘史靴研究所 台東区花川戸2-4-11 03-3841-8570
にて対応いたしますので何卒よろしくお願いします。

f0283816_14273092.jpg























[PR]
by shoecarefans | 2017-12-17 14:43 | 靴を語る

靴クリーム

荒井です。

お客様から、″靴クリームはどれが良いですか?”という質問をいただいた時に、靴クリームの3つの主要成分についてお話します。

知っておられる方は、当たり前と思われるかもしれませんが、
1、水分
2、油分
3、ロウ分
です。

いろいろな靴クリームがありますが、この3つがどんな割合になっているか?が重要です。

1、革全体が乾燥していれば、水分の多いデリケートクリーム。
2、革の表面のかさつきを潤したり撥水効果を付けるなら油分(ビーズエイジングオイルやミンクオイル)
3、表面の防水効果や、ツヤを出すには缶入りのワックス(ハイシャインポリッシュ・ビーズミラーワックス・トラディショナルワックス)
が、効果的です。

そして、上3つの平均的なものが、乳化性クリーム(シュークリームジャー・クリームナチュラーレ・ビーズリッチクリーム)かと思います。

◎靴(革)が、何を欲しがっているか?
◎自分が、何を靴(革)に与えたいか?

自然と答えが出てきますね。

さて、何を与えよう?

f0283816_19093120.jpg

来週の土日のシフトが変わりました。
11(土)ふわふわH
12(日)荒井
になります。
変更になってしまいすみません。
よろしくお願い致します。




[PR]
by shoecarefans | 2017-11-05 19:17 | 靴のお手入れ

calzeriaHOSONO

f0283816_20433264.jpg
荒井です。
″calzeriaHOSONO”が、現在の青山エリービルから渋谷1丁目7-4の青山小林ビルに移転します。
これに伴い、FANS.も移転になるのですが、
このエリービルから離れるのはとても寂しい思いで一杯です。

23年前に初めてこの店を訪ねて、こんなすごい店があるんだ!と衝撃を受け、お客さんの足に合わせて靴をオーダーメイドで作るという、憧れの店そして憧れの仕事。 アルバイトもさせてもらい、靴作りの方法・フィッティング調整・販売など・・沢山沢山教えて頂きました。
まさか、その17年後にこの脇の小部屋で自分が店を開けるなんて夢にも思っていなかった。

このHOSONOとこの青山エリービルに、感謝と愛着がとてもあるのです。
なので、表参道駅再開発でこのビルが取り壊されるのが本当寂しい。″諸行無常”と考え、仕方が無いと思うしかない。自分がビルを買い取れる訳がないし・・・

寂しいことだが、これをきっかけに新しいことをして行く気持ちにもなることは素敵な事かもしれない。

FANS.の新店舗は浅草に移し、4倍の広さになる。
いままで1人のお客さんで一杯になってしまった店内とは違い、ゆっくり見てもらえる。
商品やサンプルも沢山見ていただく事も出来る。
自分たちではできなかった修理をするスペースも作れる。
″靴の事なら出来ないことは無い” と自信を持って接客できる店に一歩一歩近づいている。

良いことだらけだ。
と考えるようにしています。

HOSONO新店舗には、小さいスペースになるかもしれないがFANSのコーナーも残る。
とても嬉しい。

エリービルでの営業は、
HOSONO(FANS.シューケアコーナー)12/15(金)まで
FANS.ギャラリー&オーダールーム 12/17(日)まで
になります。

新店舗のOPENは、
FANS.浅草本店 1/13(土)
HOSONOとFANS.青山シューケアコーナー 3/10(土)
を予定しております。

年末までのシフトは、
10/29(日)荒井
11/4(土) 荒井
11/5(日)荒井
11/11(土)荒井
11/12(日)ふわふわH
11/18(土)荒井
11/19(日)荒井
11/25(土)ふわふわH
11/26(日)荒井
12/2(土)荒井
12/3(日)荒井
12/9(土)ふわふわH
12/10(日)荒井
12/16(土)荒井
12/17(日)荒井
の予定になります。

青山エリービルでの最終日まで精一杯、全力で営業いたします。
お待ちしています。

f0283816_21104117.jpg







[PR]
by shoecarefans | 2017-10-28 21:13 | 私のホソノオーダーシューズ

靴が教えてくれる

荒井です。

毎日靴を履きますが、同じ靴を履いても、その日によって時間によってその靴の感じ方が違いますよね。

先日ある常連さんが、“靴が自分の健康状態や気分を教えてくれますよね。”とお話しされていました。

たしかに。

とても快適に感じたり、なんかしっくり来なかったり。
もちろん靴も、日々の状況やメンテにより変化していますが、自分も、気分や体調など日々一刻変化しているでしょう。


よく、自動車やバイク・自転車など“乗り物”は、擬人化されることがある。
“こいつ”や“お前”なんて呼んだり、名前なんか付けたりして、
なんか一緒に行動する“相棒”のように感じるのでしょう。

“靴”は、“歩くための乗り物”みたいなものと思うので、とても身近な相棒になるのかもしれません。

そんな感じのことを表した作品なのか、
有名なゴッホの靴の絵も、片足はフィンセント本人の靴で、もう片足は弟のテオの靴 なんだ。という人もいるそうです。

台風の中、過酷に扱われている今日の相棒は、どんな気持ちなのだろうか。

f0283816_17332240.jpg



[PR]
by shoecarefans | 2017-10-22 19:48 | 靴を語る

エイジング

荒井です。

年末にはFANS.は移転になりますが、
いや~月日が経つのは早いものです。

最近″エイジング”や″アンチエイジング”という言葉をよく聞くようになりました。
エイジングとは時を経ることですが、″物が時間によって変化すること”と言い換えられます。

世の中のすべての物は時間によって変化し、動物も植物も人工物も、
有機物・無機物問わずスピードの違いはあれど、なんらかの作用によって変化していきます。

自然の風景を見ると、植物は変化の早い品種が多く存在するので、四季で変化するエイジングを簡単に見て取る事が出来ます。
同じように人間も、少しサイクルは遅めですがエイジングしていきます。
自分そして周りの人も、
昔とは変わったよなあと思い起こせば感じられます。

靴も″エイジングした”なんて言ったりしますが、
やはり私たちは、時間の経過した寂しさと同時に、変化した面白さを愉しんでいるのでしょう。
それを、″情緒がある″などと言ったりして、
時の流れはもちろん辛い局面もありますが、それは自然な事で仕方が無い。と解釈したり。

そういう世の中に生まれたのだし、せっかくなので、人と物と自然と、いろんなエイジングを感じながら愉しんでいきたいですね。

なんか少し前に書いた内容と同じようなものになってしまいました・・すみません。

f0283816_22010181.jpg
10月の入店スケジュールです。
7(土) 荒井
8 (日) ふわふわH
14 (土) ふわふわH
15 (日) 荒井
21(土)荒井
22 (日) 荒井
28 (土) ふわふわH
29 (日) 荒井

靴のことなら何でもお任せください。
ご来店お待ちしています。


[PR]
by shoecarefans | 2017-10-01 22:47

荒井がblogを書いて早一年

皆様おはこんばんちわ

ふわふわHです。

2016年9月から荒井氏がブログを投稿し初め早1年

本人曰く「文章(blog)を書く事が苦手」との事。

読んでる側としましては、そこまで違和感を感じませんが

本人はとても苦労しているようです。

























独特の言い回しで会ったり、

海外の話しであったり、

物からインスピレーションを受けたりと、

職人の話しを赤裸々に聞けるのは面白いです。

是非、読んでいただきたい。

荒井の想いが良く伝わると思います。



荒井入店スケジュール

9月9日(土) ふわふわH
9月10日(日) 荒井

9月16日(土) 荒井
9月17日(日) ふわふわH

9月23日(土) ふわふわH
9月24日(日) 荒井

9月30日(土) 荒井
10月1日(日) 荒井

10月7日(土) 荒井
10月8日(日) ふわふわH

10月14日(土) ふわふわH
10月15日(日) 荒井




※当店では革靴のケア・クリーニングのみを承っております。
靴修理をご希望のお客様には併設のカルツェリアホソノをご案内いたします。


シューケア・レザーケア用品のお買い物ができます。





[PR]
by shoecarefans | 2017-09-09 12:02

変わらない安心感と 変わっていく喜び

荒井です。
昨日一昨日は、山形に居ました。
15年間住んだ第二の故郷なので、とても落ち着くし何の不自由もない。

いつも新幹線の中で、ぼ~と外を眺めていると、過去と現在が頭の中で交差して不思議な感覚になる。
何か知らないけど涙が流れる時もある。

初めて山形に来た25年前と現在では、自分も含めてとても変化した気もするけど、たいして何も変わらない気もする。
そう、変わらないものというのは、とても安心できて心地よいものだ。
対して、変わっていくということは、不安だけれども何故か嬉しい気持ちになるもの。

″永遠の愛用革靴を履いて生きていきたい”という感情はずっと変わらないのだろうけど、自分の好みも生活もいつの間にか変化している。

この世の自然界は、すべて変化していくように出来ているのだ。

その自然界の中で、革靴だけが、″変わらないものでありながら変わっていくものという両方の感覚を持ち合わせることが出来るのかもしれない”などと、
アホなことを考えていました。
f0283816_18592639.jpg


[PR]
by shoecarefans | 2017-09-02 19:46 | スタッフの日常・私物

非日常

荒井です。

今週頭は、お盆休みを3日間いただきました。
一日は実家でお線香上げをしてきましたが、
あとは、雨も降ってるので ″ゆっくり” などと思ってましたが、
やはりじっとしていられない性質ですね・・
雨が降っていても出来る事は・・・あ、″プールだ”と思いついて、
しかし、もう何年も泳いだことなどなかったので、取り合えずスポーツ店へ行き、
なぜか、競泳選手かのようなゴーグル・パンツ・キャップを買って行きました。
間に合わせで使うので何でもよいと思ったけど、見ちゃうと色々選びたくなるものですね。
結構楽しかったです。

皆さんいろいろとスポーツをする人が多いですが、休日に″非日常”を大いに満喫しているのですね。
私はほとんど仕事をしているので、いままでその気持ちがあまり分からなかったようです。

非日常(スポーツ)に使うアイテムは、結構派手だったりして、コダワリがとても出るのが良くわかりました。

革靴は、というと、どちらかと言えば″日常”に使う物ですね。
日常のほうが非日常よりも、桁違いに長い時間なわけなので、日常に使うアイテムは究極にこだわった方が良いに違いない。
楽しい時間が桁違いに長くなるのだから。
f0283816_15583615.jpg








[PR]
by shoecarefans | 2017-08-19 20:02 | スタッフの日常・私物

デザイン

荒井です。

真夏の気候が続きますね。
最近はスニーカーやサンダルを履いている方も多いですが、夏でも革靴で硬派に、そして快適な靴も創っていきたいと思います。

さて、タイトルの″デザイン”ですが、インテリアデザインの専門誌を読んでいて、その内容の中に″面白い考え方だな~”と思った内容がありまして、

西洋建築の考え方で考えると、日本の家は”家具”なのではないか?という内容です。
つまり、椅子やテーブル・ベッドに代わるものが、すべて″床”の上に″道具”を置く事で生活が形成されているということ。
座布団・御膳・布団などは″家具”では無く”道具”で、使い終わったら必ずしまうものですので、こういう考え方をしてみたのでしょう。

そういう風に考えた事がなかったので、とても心に残りました。

そこで、じゃあ靴は?といったときに、
西洋人の”SHOES”への考え方と日本人の”靴”への考え方は違うのではないか?
靴は日本人的に、”使ったらしまう物”に感覚が近いかな?なんて思ったり。
まあどちらも”道具”と考えているのは同じでしょうが。

そんな感覚も持ちながら靴のデザインが出来たら良いな、と思いました。

それでは残り少ない夏を満喫しよう。
ヒグラシが鳴いて、赤とんぼが飛んだら、
かっこいいブーツを履ける季節です。
f0283816_13324011.jpg



[PR]
by shoecarefans | 2017-08-06 13:48 | 靴を語る

靴職人荒井さんって人

荒井さんって面白い人というか、変わった人というか
(今日はいつもの様に荒井さんと呼ばせてもらいます)

いつものんびりしていて「そうなんだー」「すごいねー」
なんて、いい意味で優しく緩い人です。

靴にも荒井さんの良さが、
荒井さんらしさが出ているよね
なんて以前レオと話したことがありました。
f0283816_12011849.jpg
f0283816_12011710.jpg
でも靴の事になるとストイックで凝り性で、
何時間でも話していますし、何十時間も仕事出来てしまう人。


随分ギャップのある人だな、なんて思っていましたが
こういう人って本当にいるんだな、とも思いました。
f0283816_12011234.jpg

「好きな事に没頭できる人」


そういった点で非常に尊敬できます。

話したことのある方はご存知のように
なんとも独特な雰囲気を持つ荒井弘史


先ほどから載せてる画像も新しいサンプルロファー。

毛足の長いラフアウト的なスエードも良い感じです。


しかし荒井さん。
f0283816_12011338.jpg
「フィッティングの為」とはいいますけど
ローファー作り過ぎでしょ

お客様の為ならこんなことをしてしまう
荒井をこれからも宜しくお願い致します(笑)





※当店では革靴のケア・クリーニングのみを承っております。
靴修理をご希望のお客様には併設のカルツェリアホソノをご案内いたします。


シューケア・レザーケア用品のお買い物ができます。





[PR]
by shoecarefans | 2017-05-13 15:51 | ARAI靴