なぜ革靴を履くのか?

荒井です。

この店(青山)で書くブログは最後になります。

最近よく考えるのが、今回のタイトルでして、
普段それを聞かれたら、”なんとなく好き”とか”大人なら当然でしょ”くらいな返事が多いかと思います。

私は靴を作る職業で、試作品も試す必要もあるので、ほぼ365日革靴を履いていますが、
別な職業だったら履く必要もないのかな?とか、ふと考えてしまいます。

″靴”という字は”革が化ける”と書くので、革で作られているのが当然ですが、布の靴・合成皮革の靴・ゴムの靴もあるのです。

なんで、革靴を履くのでしょうか?
思いついたことを五月雨に書いてみます。
・革は、自分の足に馴染むから(程よい可塑性が備わっているから)
・足が蒸れにくいから(革は吸放質性が他の材料より格段に良い)
以上の2つは私が思うところの”靴の材料は革が一番適している”と物理的に強く説明できる2大特性ですが、その他にも、

・革靴を履くと、大人な気分(日本では子供はあまり履かないと言う事もあり)
・見た目が気に入った靴が、たまたま革で出来ていた
・革=高級 というイメージ
・おしゃれは足元から、と言われたり、人の”足元を見る”などの言葉があるから。気にしたいから。
・欧米人みたいでカッコ良い(これは私的には、あまり好きではない考え方)
・ビジネスマンのステイタス(これもいまいち私は馴染めない考え方だが、無くはないかな)
・数千年もヨーロッパの人々が愛用し続けてる伝統的な履物だから良いに違いない(この考えのほうが好き)
・他の動物を捕獲して食したという、動物としての人間の野性的生命力感(食した副産物を大切に使用していることも含めて)
・革が経年変化して、味感(色の深み・ツヤ)が増していくのが楽しい。自分と同じような生命感を感じる。
・靴磨きをすると気持ちが良いから、そして、履くと気持ちが良いから。
・靴を履き古す・育てるなど。相棒のような感覚に思えるから
・自分が体験した苦労が靴に反映していくような感覚が好き(付いたキズや汚れ、足型になっていくフォルムなどで)
・そして修理して長い年月使用できる。(使い捨てをして心を傷める事が比較的少ない)
・燃えにくい(熱伝導率が低い)昔の火消し・消防士用 (火の中にも立ち向かえる!→そんな状況はほぼ無いが。。)
・革底の靴を履いていると地面に通電するので、体に静電気が溜まらない
・日本は湿気が多いから足を覆わない草履や下駄が良かったのだろけど、現代の生活環境も含めて、せめて湿気を吸う履物を選びたいから

他にもいろいろあるでしょう。機会があれば色々な人に聞いてみたい。
「そんなの知らないよ。なんとなくでしょ」とか言われそうですが。

ただ、それを考えてくと、どんな靴が履きたいか・どんな生活をしたいか・人からどう見られたいか がハッキリと見えて来るのではないかと思いました。
これは服飾全般に言えることですが、いわばその人の哲学が表面に表れるので、そこがファッションの面白いところですよね。

でも、いろいろ考えていくと、つじつまが合わない事が出てきたりして訳が分からなくなったりします。
難しいですね。

本日にて、この店FANS.青山での営業は終わりです。4年半営業出来た事を本当に幸せに思います。
来年からは、
FANS.浅草本店 台東区雷門2-13-4岡本ビル1F (1月下旬~2月OPEN予定)←決定しましたら発信いたします。
FANS.青山シューケアコーナー 渋谷区渋谷1-7-4 カルツェリアホソノ内コーナー(3月10日OPEN)
として再開いたします。

より一層皆様のお役にたてます様、さらに努力をしていきますので、
ご愛顧・ご鞭撻よろしくお願いいたします。

尚、明日~の休業中のお問い合わせやサービスなどは、
株式会社アールアンドデー 台東区雷門2-13-4 03-3847-2255
荒井弘史靴研究所 台東区花川戸2-4-11 03-3841-8570
にて対応いたしますので何卒よろしくお願いします。

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by shoecarefans | 2017-12-17 14:43

M.Mowbray公式ショップ 「FANS.浅草本店」


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