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ヤスリから見る手仕事の違い

こんにちは。


今日は私達が靴修理をする中で使っているある道具を紹介します。

それはドン。

ヤスリから見る手仕事の違い_f0283816_14552252.jpg

と出されてもよくわかんないですよね。

実はこれヤスリなんです。

変わった形をしていますね。

これはナギナタとよばれる薄いヤスリで、ハチマキ部分などの隙間に差し入れコバを整えたりするのに使います。
メントリやすりとも呼ばれているかな。


同じ形ではありますがそれぞれある部分が異なります。

ヤスリから見る手仕事の違い_f0283816_14551471.jpg
そう、ヤスリの目が違うのです。

画像下側のタイプは「複目」と言う鉄鋼を削るのに適したパターン。
直線の溝がクロスするように切られています。

対して画像上側は「鬼目」と言う木材や石膏などの軟質素材を削るのに適したもの。
普通のヤスリでは目詰まりしやすい革やコルクは削るのがとっても得意。

それもそのはず。
特にこのヤスリは目(トゲトゲの部分)を職人さんがひとつひとつ手作業で起こしたもの。
鋭いタガネ(打ち具の一種)とハンマーでひたすらコンコンと彫り込んでいきます。
目の並びが微妙に不揃いで、このランダムな感じが絶妙な削り加減となるのです。

整然と目が切られた機械製造のヤスリではこうはいきません。

ヤスリから見る手仕事の違い_f0283816_14551337.jpg
もっと長いタイプも(しかも裏面までビッシリ!)。
ここまでくるともはや苦行。
とんでもない根気でもって作り上げられていることが想像できます。

当たり前ですが手作業ゆえに通常のヤスリに比べたらややお高め。
それでも費用対効果考えたら全然安いんですけど。
ただ最近では、この類の道具を作っている職人さんがどんどん廃業されていて徐々に入手困難となっている道具も…‥。

たとえばソールヤットコとか。
たとえば三角抜きとか。
たとえば国産すくい針とか。


特に飾り車とか全然出てきません。

昔はいろんな模様の飾り車があったようで羨ましいナア。
(ちなみに飾り車とは↓のような、ソールに模様を入れる道具)
ヤスリから見る手仕事の違い_f0283816_13035414.jpg



しかしこの度定額給付金が出た暁には、また新しい道具を買おうとおもっています!(というかもう買った。詳細はまたの機会に)


YUMA.


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by shoecarefans | 2020-06-25 12:20 | 靴修理

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