こんにちは。
今日は前回に続きチペワのエンジニアブーツをリラストカスタムした模様を紹介します。
前回はつり込みまで進めました。
その後靴底をはりつけ完成です。
ではその仕上がりをご覧ください。
つま先からヴァンプにかけて低くナローなフォルムにリラストされているのが
おわかりでしょうか。
つま先は先芯を抜いていますがヒールカップには新たな芯材を入れているので
クセがとれて丸くきれいに直っています。
波状の変形ストームウェルトにヴィンテージ靴のような細かいダシ縫いが映えます。
ハーフミッドソールはふまず部分から薄くシェイプしていき
抑揚のある立ち上がり。
底周りはいやらしいくらいゴテゴテに。
見慣れないスチールはミリタリー由来のもの。
20世紀初頭(日露戦争からWWⅠぐらいの頃)、軍靴には蹄鉄のような金具が打たれていました。
兵士たちは過酷な戦場を進軍するために革底のブーツに鉄製の補強部材を取り付けていたのです。
このほかにも鉄製鋲(今でいうスパイク)を底面にびっしり配したものもあったり。
今回はその鉄製パーツを英国より取り寄せました。
なぜなら、かっこいいから。
なんかロマンを感じませんか!
アメリカではコックローチ・キラー(ゴキブリ殺し)と呼ばれていたそうです。
確かにこのスチールプレートで踏みつぶされたら
ひとたまりもありません。
ちなみに
「Cockroach・Killer」でググると
破壊力バツグン!
YUMA.
※リラストおよびコックローチ・キル・スチールは正規メニューにはございません。
あくまでリペアヲタクの靴探求活動としてご理解ください。
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