チャオ!
10年くらい愛用しているレザーキーケースを引退させようか迷っています。
HERZの3つ折りタイプなんですがまったく壊れません。
あと10年余裕で使えます。
鞄もそうですけどここのプロダクトは本当に壊れません。
これまでバッグ修理もいろいろやってきましたが、
HERZ製品の修理は
すり減ってしまったナスカンの交換くらいしかやったことがありません。
さすがの耐久性。
ではなぜそんなタフなアイテムを引退させるのかというと
逆に裸で持ち歩きたい気分になってきたのです。
と言うのも
最近ソーシャルディスタンスを考慮し自転車移動を増やしているのですが、
バッグストラップやベルトループにひっかけられたら、いちいち取り出す手間が省けて便利だなーと。
そこでヤフオクでヴィンテージのキーリングを探したら出るわでるわ。
20世紀初頭のめちゃくちゃ凝った作りの真鍮キーホルダーなんかが1万切るくらいで売っています。
廃業した古いアメリカシューズメイカーのアド物キーホルダー(広告用グッズ)とかもあって
ロマンに溢れています。
けど冷静になるとキーホルダーに1万か……
と我にかえったり。
もう少し折り合いつくラインを模索します。
さて、本日はくそ暑くても関係ない、根性入ったブーツマン達に届けたい事例です。
そう、もはや説明不要のRWベックマン。
靴底だけで分かっちゃう。
レザーソールにハーフタンクソールという仕様ですが、
このハーフラバーが加水分解※を起こすのはもうベックマンあるある。
むしろ加水分解しなかったら偽物と疑ったほうがいい!(嘘です。近年のモデルはゴムの種類が変わり改善されているそうです)
※加水分解とは大気中の水分と樹脂・ゴムが結合しボロボロに崩壊する現象。ウレタン系ゴムなどにしばしば見られる現象です。
こうなるともう元にはもどらずひたすらネチャネチャして床を汚したり、靴底がバラバラに砕けて歩けなくなったり。
つまり寿命を迎えるわけです。
とは言え今回のベックマンのように
レザーソールが生きていればラバー部分の交換だけで
また履けるようになります。
その辺は耐用年数の長いレザーソールの強みですね。
まず劣化したラバーをきれいに除去。
ダシ糸も丁寧に抜いていきます。
その後タンクハーフラバーを貼りつけて
底縫いをかけた後、コバ面を仕上げて完了です。
通常ベックマンはもっと粗いコバで仕上げられていますが、
個人的にはこれくらいの半艶くらいで整えてあげたほうが
履き込んで荒びれた時とのコントラストが生まれて好きです。
もちろんガスガスに粗い仕様もできまっせ。
秋にむけて今のうちからブーツ修理
いかがですか?
YUMA.
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