『腰裏あれこれ』ローファー篇

こんにちわ。

苦手な夏が終わりました。完全に秋に移行しておりますね。

先日引っ越して、新しい場所で秋を感じております。涼しいって素敵やん。

さて本日はローファーの腰裏補修をご紹介です。

今日登場するのは2種類です。①JMウェストンの名作ローファー180　②ハッシュパピーの履きやすくて有名なローファー

それぞれで同じローファーでも実は微妙に仕様が違います。その違いで作業を変えているので今回はそこをポイントにご紹介します。

ではまず①の作業前です。

擦れて革破れが出てき始めてます。早速補修です。今回は出来るだけ見た目に変化なく修理をご希望でしたのでなるだけ製造工程を踏まえた方法で修理致しました。
初めにイタリアンテープと言われる履き口の周辺をぐるっと革が巻いて縫ってある部分を修理箇所だけほどきます。JMウェストンのローファーはイタリアンテープをトップラインぎりぎりで縫い割っています。それに合わせて今回は元に近い仕様で修理を行います。次に縫い割っている内側の革もほどいて、新しい革を表からあてがって縫います。（縫い割りをここで作成します）
その後ほどいたイタリアンテープを縫い直して、縫い割っていた革を内側に接着して終了。いかがでしょう。写真が作業途中のものが少なくて分かりにくいですが、違和感少なく仕上がっているかと。JMWESTONのローファーの仕様のように内側にイタリアンテープが見た目少なく縫い割られているタイプはこの方法でやるには1、2回が限度ですが、違和感少なく補修することも可能です。では②のタイプのローファーの補修方法を。しっかり穴があいてしまってます。そして①に比べてイタリアンテープが内側に大きく取り付けられています。この場合は新しい革を上からかぶせてもともとのイタリアンテープのステッチに合わせて縫うだけで大丈夫です。大事なのは貼りこむ際のトップライン付近の革漉き加減です。末端0ｍｍまで漉いてからイタリアンテープの下に隠れるように入れ混めば捲れてくる心配もなく、見た目も違和感なく仕上げることができます。

いかがでしょうか。同じに見えたローファーの仕様も実はかなり違います。それぞれに合わせて修理も行えますし、直ればよい！！というご要望でれば別の修理方法も可能です。

ぜひご相談ください。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

いつもFANS.浅草本店をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、一時的に荒井の入店を中止させていただきます。

荒井は不在ですが、店内奥の”無人ギャラリー”を拡大しております。

試着可能なサンプルシューズを数多く陳列しておりますので、お気軽にお試しください。

ご依頼品に関するご相談や緊急の調整などは日程調整にて対応しますので、下記アドレスへご連絡ください。

「FANS. 浅草本店」

TEL　03-5811-1831

E-MAIL　info-fans@randd.co.jp

定休日　毎週火曜日

営業時間　10：00-18：00

（※営業時間の短縮など変動の可能性あり）　

「荒井弘史靴研究所」

TEL　03-3841-8570

E-MAIL　info@h-arai.com

https://h-arai.com/jp

また今後の営業につきましては随時更新いたしますが、

突然の変更も起こり得ますので、何卒ご容赦ください。

お客さまには大変なご心配とご迷惑をおかけいたしますが、ご理解賜りますようお願いいたします。